サラマンドラの水槽

μία γὰρ χελιδὼν ἔαρ οὐ ποιεῖ, οὐδὲ μία ἡμέρα. (Arist. EN. 1098a18-19)

2012-01-01から1年間の記事一覧

『自然学』読書会第二回―第六回

Aristotle's Physics, Books One and Two (Clarendon Aristotle Series)作者: W. Charlton出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 1984/03/29メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログを見る 随分間が開いてしまいましたが、…

西日本哲学会 第63回大会(別府大学)

西日本哲学会で発表してきました。題目と内容は一つ前の記事に書いたとおりです。 原稿(PDF):https://docs.google.com/open?id=0Bzk8O7t8Llx-WE8wajdYRzVJZW8 会場と懇親会での主だった質問は以下のようなものでした。 ・原理としての定義はどのようにし…

今週末、学会発表です

12月1日(土)と2日(日)に別府大学(大分県)で開催される西日本哲学会で「『分析論後書』A巻における自体性と必然性」という題目で研究発表を行います。 アリストテレスにおける知識(エピステーメー)の必然性とはいかなるものなのかということを、「自…

『2001年宇宙の旅』

2001年宇宙の旅 [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/04/21メディア: Blu-ray購入: 10人 クリック: 98回この商品を含むブログ (45件) を見る たまには趣味の話でも。 ようやくブルーレイ視聴環境が整ったので、以前衝動買いして…

『分析論後書』Β巻第19章参考文献(英語)

忙しくて更新の時間がとれないのですが、一ヶ月以上放置もあれなのでメモがわりに。 来年の某学会で『分析論後書』Β巻第19章をたたき台にして発表しようと思っているのですが、それについての論文を最近集めたり読んだりしています。今のところ以下のとおり…

九州大学哲学会 平成24年度大会

九州大学哲学会で研究発表をしてきました。 初の学会発表ということで少し緊張していましたが、今やれることはすべてやってきたと思います。 近いうちに研究室のホームページの方へ詳細な情報を載せますが、今回の題目は以下のようなものでした。 研究発表I…

古代ギリシアにおける科学 G.E.R. ロイド『初期ギリシア科学』

初期ギリシア科学―タレスからアリストテレスまで (叢書・ウニベルシタス)作者: G.E.R.ロイド,Geoffrey Ernest Richard Lloyd,山野耕治,山口義久出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1994/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見るEar…

来週、学会発表です

来週の9月29日(土)、九州大学哲学会において「アリストテレスにおける名目的定義の問題――『分析論後書』B巻第7章を手がかりにして――」という題目のもと発表してきます。参考文献は、今のところ以下のとおり。 Barnes, Jonathan, Aristotle’s Posterior Ana…

『ニコマコス倫理学』第一回~第三回読書会

Ethica Nicomachea (Oxford Classical Texts)作者: Ingram Bywater,I. Bywater出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Txt)発売日: 1920/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログを見るNicomachean Ethics作者: Aristotle,Terence Irwin出版…

『自然学』第一回読書会

Physica (Oxford Classical Texts)作者: Aristotle,David Ross出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Txt)発売日: 1951/12/31メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログを見るAristotle's Physics: A Revised Text With Introduction and Commen…

言語哲学入門

言語哲学を学ぶ人のために作者: 野本和幸,山田友幸出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2002/07メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (14件) を見る 専門ではありませんが、せっかく読み終わったので記録がてら感想を。 内容と執筆者はこち…

ひとまず

開設してみました。ブログタイトルは某氏に提案していただいたものを採用。 アリストテレスによるσαλαμάνδρα(サラマンドラ)への言及は、『動物誌』第五巻第19章において「火の中でも燃えないような動物が存在するということは、サラマンドラ[イモリ]の…