2019年の成果
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年もいろいろなことがあった年でした。
もちろん一番大きかったのは、九州大学の助教を退職後、スムーズに環太平洋大学に講師として着任できたことです。
おかげさまで、腰を落ち着けて研究と教育を行うことができており大変助かっています。
岡山の地も私にとっては過ごしやすいです。
以下、昨年の成果です。
【2019年の成果】
受賞(1件)
・酒井健太朗「九州大学大学院人文科学研究院人文科学府長賞(大賞)」(博士論文「知識と方法ーーアリストテレス『分析論後書』における論証と探究の観点から」に対して),2019.
委員(1件)
・国立教育政策研究所 チューニング情報拠点外部委員(2019年6月より継続中)
論文(3本)
・酒井健太朗「規範事例型の実践的推論について――アリストテレス『ニコマコス倫理学』の行為論」,日本倫理学会『倫理学年報』68,2019,pp. 97-111.
・Sakai,K. 「Knowledge by Acquaintance : A Note on Plato's Meno 71b3-6」,九州大学大学院人文科学研究院『哲學年報』78 (円谷裕二教授定年退職記念特輯),2019,pp. 1-6.
・酒井健太朗「論証と原因ーーアリストテレス『分析論後書』第2巻第11章を手がかりに」,日本哲学会『哲学』70,2019,pp. 205-219.
書評(1本)
・酒井健太朗「書評:古田徹也『不道徳的倫理学講義――人生にとって運とは何か』(ちくま新書,2019年)」,『フィルカル』4(3),2019,pp. 382-401.
発表(4件)
・酒井健太朗「時間と因果ーーアリストテレス『分析論後書』第2巻第12章」,因果と時間:哲学的因果論の最前線(時間学公開学術シンポジウム2019),2019.
・田中一孝,酒井健太朗「技術者倫理教育・達成度評価の現状と課題」,チューニングによる大学教育のグローバル質保証ーーテスト問題バンクの取組(テスト問題バンク研究会),2019.
・酒井健太朗「国内外教育機関における「哲学対話」の取り組みのサーベイ」,九州大学哲学・倫理学研究会第7回例会,2019.
・酒井健太朗「知識とカテゴリー――アリストテレス『分析論後書』第1巻第19章―第23章を手がかりに」,カテゴリー論としてのヘーゲル論理学――その歴史的位置づけと射程について(日本ヘーゲル学会第30回大会シンポジウム),2019.
競争的資金等の研究課題(1件)
・酒井健太朗(代表)「非認知能力をベースとした幼小連携カリキュラム開発ーー「哲学対話」という手法に着目して」環太平洋大学: 学内特別研究費(共同研究),研究期間: 2019年4月- 2020年3月.
社会貢献活動(1件)
・酒井健太朗「やっぱり知りたい!アリストテレス」,GACCOH,2019.
こうして見ると、受賞やシンポジウム、書評など、新しいこと尽くしの年だったことがわかります。
また、勤め先が教育学部になった関係もあり、国研の外部委員になったり、教育学関連の業績が増えたりもしました。
これからも新しいことにどんどん挑戦していきたいと思います。
そして、2ヶ月後には単著が九州大学出版会より刊行予定です(ほとんど作業は終わっています。また詳細は追って報告します)。
この拙著の合評会も計画していただいておりますし、生命倫理の翻訳やプラトン関連の紀要論文、欧語文献の書評も出ます。
今年も色々と忙しくなりそうですが微力を尽くしたく思いますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。