服部植物研究所に行ってきました
本当にご無沙汰しています。
1年半ぶりに思い立って更新しています。
先月末、学部時代に住んでいた宮崎に行ってきました。
結果的に観光旅行になったのですが、宮崎市内から少し足を伸ばし、伊東氏の城下町である飫肥市に行ってきました。
そこで厚焼き玉子や飫肥天を食べ歩いていたのですが、本当に偶然、表題の服部植物研究所にお邪魔することができました。
服部新佐という研究者が設立した、世界で唯一の蘚苔(コケ)類研究機関らしいです。
コケについての研究は植物学研究の一分野らしいのですが、恥ずかしながらそのような分野があること自体を初めて知りました。
この研究所には職員さんが3人ほど常駐されているのですが、皆様親切で色々とコケについてお聞きすることができました。
そのお話によると、コケ研究はやはり分類が基本らしいです。
私は一応アリストテレス哲学を専攻していることもあり、分類ということそのものに関心がありますので興味深くお話をお聞きできました。
しかし、世知辛いことに最近では分類についての研究だけでは科研費をとれないらしく、医療や環境方面へのコケの応用研究もされているらしいです。
コケの写真、標本、服部博士の手記、論文の原本など、知的好奇心を刺激されるものが盛りだくさんの場所でした。
飫肥市へお越しの際はぜひ足を運ばれてみてください。
外観
研究所2階は雰囲気のいい和室になっています。所狭しとコケの写真や標本が並べられています。
色々なコケの写真。見ているだけでも楽しい!
たまたま職員さんたちのお茶の時間だったとのことで、コーヒーも出してもらいました。