最近の読書
三ヶ月ぶりです。
この三ヶ月は論文執筆と学会発表に追われブログに触ることができませんでした。
日倫原稿のアップロードについてはもうちょっと待ってください。
リハビリがてら趣味の読書でも晒してみようと思います。
まず、H・F・セイント著『透明人間の告白』。
以前、椎名誠がどこかの本で絶賛していたのを見て積読していたものをようやく読めました。(余談ですが、私は中学の頃からエッセイストとしては椎名誠と原田宗典の大ファンです。後者は最近大麻所持で捕まりましたが。)
まあ非常に面白い。ウェルズのあれを挙げるまでもなく、「透明人間」はSFの古典的なテーマの一つだと思いますが、その料理方法がすごいのです。
主に透明人間になったことで被る諸々の苦難が描かれている本書ですが、透明人間の体内で食物が消化されている様子を延々と描かれると読者の方はたまったもんじゃない。
まあ政府機関とのドッグ・ファイトは要らなかった気もしますが……。
日常生活を最後まで淡々と書いてくれたほうがより狂気じみて面白かったのではないかと思います。
ちなみに、著者のセイントはミュンヘン大学の哲学科卒だそうです。何の専攻だったかは調べられませんでした。どなたかご存知でしたら教えて下さい。
それと、月村了衛著『機龍警察』。
なぜかtwitterの某界隈で人気の本作品を、愛媛で購入し小倉までの船内で一気に読了しました。
いや、みなさんがこれを好きだって言うのわかります。特に『パトレイバー』好きな人にはこれたまらないです。
某氏はパトレイバー+攻殻機動隊だとおっしゃってましたが、個人的にはパトレイバーの色のほうが強いように思います。
パトレイバーの世界観をダークにして、紫煙をまぶした感じ。あとコーヒー。
続編も出ているので、早めに買って読みます読みます。