『分析論後書』の新訳について
分析論前書 分析論後書 (新版 アリストテレス全集 第2巻)
- 作者: 内山勝利,神崎繁,中畑正志
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: 単行本
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ついに出ましたね。『分析論後書』の新訳。
以下、気になる点まとめ。
・A4の自体性解釈について(pp. 527-528)
分析的-経験的の区別を持ち込むModrak (2001) の解釈の排除。これは自分も論文で同じことをしたので理解できる。また、自体性(3)(4)を「(1)(2)を補い説明している」という解釈も納得いく。
しかし、自体性(2)をB16-18で論じられる「落葉」と「広葉」との関係から捉えているという解釈がわからない。河谷先生の論文(1995)を読んでもいまいち理解できない。